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東京に出てきてはじめて住んだ京成高砂のこと

東京に出てきてはじめてアパートを借りた街は葛飾区の高砂というところでした。京成高砂駅柴又駅の中間くらいの位置で、どちらの駅にも徒歩10分ほどかかるから、住み始めて少し経った頃に後悔したいのを覚えています。

理由は特になかったような気がします。社会人として東京に出てきたばかりだったから、どこに住んでいいか分からず、とりあえず会社の近くの不動産屋に飛び込んで、最初に紹介してもらった部屋を借りたというわけです。

木造の2階建、たった6部屋しかなかいアパートでしたが、新築だったことと、管理が緩く、空いているスペースにバイクを無料でとめてもいいと言ってもらえたことで決めました。

京成高砂近辺はとても住みやすい街でした。駅前にイトーヨーカドーやドラッグストアがあり、マクドナルドや松屋などのファストフードもとりあえずあって、一人暮らしで買い物に不自由はしませんでした。また自転車やバイクでアリオ亀有まで行けば、映画館などもありました。
交通の便も特急停車駅ということで、日暮里や上野までは20分もあればいけます。そこから山手線にのれば、東京や池袋くらいはそれほど遠くなかったような記憶があります。さすがに新宿、渋谷へは時間がかかりましたが。

柴又まで徒歩で行けるというのも楽しくて、昼間から帝釈天まで行き、駄菓子屋で遊んだり、鰻を食って酒を飲んだり。あと、当時の会社のえらい人が金町に行きつけのスナックがあったらしく、夜の10時過ぎ頃によく呼び出されていたので、自転車で通ったりしました。今でいうところのパワハラで、当時から面倒だなとは思っていましたが、ママさんが優しい人で、夜中の2時に部長をタクシーにのせたあと、ラーメン屋に連れていってもらったりしていました。ある意味でよい思い出です。

京成高砂駅の駅前にもいろいろと飲み屋がありました。高砂家はいかにもな赤ちょうちんの居酒屋なのに、店員さんがギャルギャルしい女性ばかりで、ちょっとよくわからない空気感がありました。うみぼうずは割と良い酒を飲ませてくれます。鳥久の焼鳥は素朴な味でした。

 

京成高砂駅といえば開かずの踏切。いまはどうなっているのかしらないけれど、まったく開かないことで有名でした。本当に開かないので諦めてよく歩道橋をのぼっていました。京成線沿線は最近大規模な駅前開発が進んでいるので、高架化しているかもしれませんが、夕方の踏切待ちはゆったりとした時間の流れを感じられて、嫌いではなかったです。

若いときだから池袋あたりで遊んだりということもままあって、騒がしい場所から高砂に帰ってくると家に帰ってきたなあという気持ちになって、いまもう一度葛飾区に住もうという気持ちはあまりないですが、高砂ののんびりした雰囲気は東京初心者にとっては良かったと思っています。